「だるい・しんどい・倦怠感がある」、とはよく聞く言葉ですが、その正体は一体何でしょうか。

風邪を引いているならもちろん風邪が原因と考えられますが、特に熱はない、咳もくしゃみもないのに、ただひたすら「しんどい」という状態があります。

これは広く内臓の機能が低下していることが考えられます。

解剖図などを見れば、綺麗な内臓や筋肉のイラストが書かれていますが、実際の内臓がこんなにツルッとしているとは到底考えられません。

肺は汚れた空気を吸い込み、胃や腸は油にまみれ、外部からたくさんの細菌を乗せた食べ物を受け入れ続けています。腎臓は血中の不純物をろ過し、肝臓は薬やアルコールなどの化学物質を分解しています。

このように、ただ日常生活を送っているだけで、体には大きな負担がかかっています。ストレスや炎症などで何らかの原因で内臓の機能が低下すると、体はその部位を元に戻そうと働きます。

体のエネルギーが問題のある部位に集中すれば、それだけ別の機能が犠牲になることになります。

それが、私たちの意識に「だるい・しんどい」となって現れてくるのでしょう。

パソコンがウィルスの駆除や検査のための処理を始めると、ワープロやネットの動きが遅くなるのに似ています。

私たちの意識はあくまでもワープロやネットに向いていますが、背後では環境を保つためのプログラムが走り、コンピューターがあたふたしています。

ここで体の環境を整える働きをするのが、はり灸による刺激です。問題のある内臓の部位を触知し、治療によって炎症などの不調を鎮めます。はり灸治療の後にすっきりした感覚があるのは、そのような内的問題が沈静化することで、体の負担が小さくなったためだと考えられます。