首、肩、腰の慢性的な痛みで来院された患者さん。頭痛に不眠もある。

 

年末年始は特に忙しかったようで、疲労困憊の様子だ。

 

触診すると、背中、肩甲骨まわり、肩、腰、首、頭の筋肉がガッチリと緊張状態にあった。

 

患部にローラー鍼(刺さない鍼)を施し、少しゆるめてから刺鍼を開始する。

 

背骨と肩甲骨をつないでいる菱形筋の緊張がとりわけ強い。さぞかし背中がつらいだろう、と思う。

 

胃腸の調子も悪そうだ。目の反応も強い。

 

治療時間を目一杯使って、問題のある部分をすべて治療した。

 

治療後、ベッドから下りて確認してもらう。大丈夫だと確信はしているが、治療師にとっても少し緊張する瞬間である。

 

「全然違います。軽くなりました」

 

「こんなにしっかり診てもらったのは初めてです」というお言葉も頂いた。晴れやかな表情になっている。こちらまで嬉しくなる。

 

少し集中して通院して頂くことを提案した。慢性的な症状だと、やはりどうしても時間はかかる。

 

鍼によって体は確実に変わっている、そのことは実感して頂けたようだ。こらからしばらくお付き合いを頂くことになった。

 

大丈夫だ。あえて強調することはないが、この患者はきっと元気になるだろう。少し軽くなった足取りを見送り、その日の診療を終えた。