むくみは日常生活でたびたび起こる症状です。

体にたまった水によって、腫れぼったい感覚を覚えるものですが、なぜ、むくみは起こるのでしょうか。

まず、心臓の機能の面から考えてみましょう。

例えば足。足から心臓に戻ってくるとき、血液は重力に逆行しますので、 心臓が十分な力で血液を押し出さなければ、戻ってくることができません。

足の筋肉が動くことで、静脈からの還流を助ける「筋ポンプ」という働きがあります。筋肉の伸び縮みによって、静脈の流れを良くするはたらきのことです。

飛行機やバスに長時間乗ったとき、立ち仕事が続いたときに、足のむくみが起こるのは、筋肉を長時間動かすことがなかったために、足の血流が滞ってしまうからです。

足にむくみの出やすいかたは、心機能が落ちているか、何らかの疾患の予兆かもしれません。私たちが鍼灸治療をする際にも、心臓は非常に重要な治療ポイントとなります。

つぎに、腎臓です。

腎臓は尿を作る器官で、一日あたり180リットルもの血流を処理し、1200ミリリットルもの尿を作り出しています。

ここでの水分処理が上手く働かなければ、体には水があふれかえってしまうことになります。あまり水を飲まないようにしているのに顔のむくみが出やすい方は、腎機能の低下、またはホルモンの障害などを検討しなければなりません。

最後に、リンパの流れが滞ることもむくみの原因になりえます。体を循環している血液、リンパといった水分を上手く調整することがむくみ対策の要点であり、血行不良による冷え性対策にもなります。

一時的な解消ではなく、根本からの治癒、まだ病気になっていない「未病」の治療を行う鍼灸の得意分野でもあります。