当院でのアトピー性皮膚炎の治療をご紹介します。

 

①患部への治療

まず、アトピー性皮膚炎の出やすい部分を考えてみましょう。アトピーは全身に広く出てきますが、肘や膝、まぶた、耳たぶ、唇の端などに多く現れてきます。
そう、いずれも動きの大きい場所、開口部などです。

例えば、まぶたの皮膚と足の裏の皮膚は、その果たす役目の違いにより、強さや柔軟性に大きな違いがあります。ひとえに皮膚といっても、部位によってその強さ、組織にはかなりの違いがあります。
アトピー性皮膚炎の起こりやすい部位は、動きのある部位なので、その分皮膚が頑丈にできています。頑丈にできているので、その分毛細血管やリンパ管などを圧迫し、循環障害を引き起こしやすくなっています。

また、頻繁に動く部位は、傷がつきやすいということでもあります。肘や膝の関節には、スジがたくさん入っています。これはその部分の皮膚が折り曲げられて割れているからです。また、関節の運動などによって痛みの神経が刺激を受けやすい場所でもあります。

鍼灸治療では、アトピー性皮膚炎の起こっている部分の近くに鍼を打っていきますが、鍼を打つと赤みがスッと引いていくのが観察できます。鍼灸による消炎作用を利用し、白血球やリンパ球といった免疫細胞の活動を正常化させることで、炎症を鎮めています。

また、鍼を打つと皮膚の緊張が和らぎ、弾力性のある肌になります。肘や膝は絶えず動いている部分なので、皮膚の修復が遅れがちになりますが、鍼によって皮膚がしなやかさを取り戻すことにより、正常な皮膚の再生を促します。

 

②根本治療としての内臓の調整

アトピー性皮膚炎の患部だけでなく、内臓のケアも行います。
アトピー性皮膚炎やリウマチをお持ちの方は、多く肝臓の反応が悪く出ており、タンパク質の合成を行なっている肝臓が免疫系に関与していることを物語っています。

実際に症状の改善とともに肝臓機能が向上している例が多数ありますので、根本治療として肝臓に注目することも忘れてはなりません。当院では、セルフケアとして肝臓へのローラーはりでの刺激を行なって頂いています。

 

同じアトピー性皮膚炎患者として

私もアトピー性皮膚炎に悩まされていた経験があります。
3年ほど前に、主に肘や膝、首といった部分に発疹ができはじめ、痒くてたまらなくなりました。

大人になっても突然アトピーが発症することもあるのだと、改めて実感しました。ちょうどその頃は、仕事がかなり大変な時期だったので、ストレスが引き金になったのかもしれません。

もちろん、鍼灸で治療していましたので、過度に薬に頼ることはなく、今ではすっかり綺麗に治っています。