実は、神経は圧迫されても痛みません。
椎間板とは、脊椎の間にあるクッションのことで、
これが飛び出して神経を圧迫することで痛みが生じているといわれています。
しかし、圧迫されて神経が痛くなるのであれば、
どんな人でも体を前に倒すだけで腰が痛くなるのではないでしょうか。
新体操の選手など、「折れているのでは?」と思うくらい体を曲げることができますが、
ものすごい腰痛に悩まされながら演技しているのでしょうか。
とてもそうとは思えません。
ちょうど電話線のように、神経のケーブルは何重にも保護されています。
多少の圧迫で傷ついたりすることはありません。
もし少しの圧迫で簡単に痛くなれば、走ることもままならなくなります。
仮に神経がものすごい力で圧迫された場合、
起こるのは痛みではなく、マヒです。
痛みではありません。
神経とはある地点からある地点まで、情報を伝える電話線です。
痛みがある、ということは、痛みの情報が存在するということです。
問題が起こっているのは、電話線ではなく、
痛みの信号を送っている「現場」です。
原因は神経でなく、筋肉の緊張とけいれんです
ヘルニアが観察されても、痛みを感じない人はたくさんいます。
脊柱管狭窄症にしても同様で、仮に脊柱管が狭くなっても、
そこにあるのは馬尾(ばび)という、
文字通り馬の尻尾のようにバラバラになった神経の先端部分で、かなりスペースにも余裕があります。
さらに、神経の束は強い膜でカバーされています。
痛みの本体は、筋肉の緊張、けいれんです。