一般不妊治療では、2〜3年のうちに4〜5割が妊娠するといわれています。

これを多いか少ないかとみるかは患者さん次第ですが、この段階では、すべての不妊原因を知ることはできません。

もちろん、体外受精等、より高度な治療の段階に移行しても、原因がすべてわかるわけではありません。

男性側に原因があるか、女性側であれば、果たしてどの部分に原因があるのか、なかなか見えてきません。

専門家も当然「それぞれの治療法の有効性を明確にすることは難しい」ことは認めざるを得ません。

もちろん、われわれ鍼灸師もです。

しかし、何も確かなものがないとは考えていません。

その一つが、患者さんの皮膚上に現れる「反応点」いわゆるツボです。

これは、訓練を積めば誰にでも修得可能なもので、問題のある部分に触れたとき、指先に覚える「感じ」というのはかなりの程度で共有可能なものです。

子宮に対応する皮膚を触診し、その部分に反応を認められる場合は、少なくとも子宮が健康であるとはいえない。

その部位に、はり、灸で治療を行っていくことになります。

人間の「手」の感覚という、数値化不可能なもので行う治療。

これを「信頼できる」と考えるか、「信頼できない」と判断するかも、患者さん次第。

私たちは、ひたすら実績を作り、患者さんの信頼を得られる治療を提供していくしかありません。

だから、はり灸という選択肢のあること、それだけは知っていただきたいと思っています。