人間はどうやって体のバランスを取っているのでしょうか。

一つは三半規管などの重力や速度を感じる前庭感覚、もう一つは目で見る視覚、最後は、筋肉→小脳を経由する運動感覚です。

目をつぶって片足で立つとふらつきます。これは、視覚での補正がなくなり、前庭感覚と運動感覚のみでバランスを取っているためです。

それでは、この3種類の感覚が別々の情報を発すれば、体はどうなるでしょうか。

例えば、前庭感覚が「体が横たわっている」との情報を送り、視覚が「体は直立している」という情報を送るとしましょう。普通であれば一致しているはずの情報が一致しなければ、脳は混乱します。

これがめまいの正体です。失調を起こしやすいのは前庭感覚で、体は残された視覚や運動感覚で必死に立て直しをはかります。その間、体はふらつき、意識障害の起こることもあります。

前庭とは耳の奥の奥、内耳という部分にあります。非常に小さな骨のくぼみにあるので、外からその様子を伺うことは難しく、これがめまいの治療を難しくしています。これだけ小さな部位だと、レントゲンやMRIにも写りません。

ここで、反応点治療では皮膚表面に注目します。

すでに繰り返しお話していますが、皮膚と体内の器官は、神経というケーブルによって、脊髄を介してつながっています。

炎症をはじめ、異常のある組織に対応する皮膚上には「反応点」という異感覚を生む領域が形成されます。

私たちは、この反応点を触診によって読み取り、刺激を与えることで内部環境の改善をはかります。

めまいの場合、反応点は耳たぶの下あたりに形成されます。ご自身でも、ふらつきを感じる場合はこのあたりを優しくさすってやれば、それだけで治療になります。

ツボを「押す」のではなく、あくまでも優しく「さする」ことがポイントです。