ある70代の患者さん、2月に肩の不調を訴えて来院されました。左肩が上がらなかったのですが、治療によって元通りになりました。(以前こちらにコメントを頂いた患者さんです

腕が上がらなくなったときは「このままだめになってしまうのではないか」と思い、精神的にまいってしまって、心療内科を受診することも考えられたそうです。当院を受診されるときも、当初は半信半疑だったそうな。当然のことです。鍼灸院という医療の「アウトサイダー」を訪れる方は、既存の医療からはこぼれ落ち、藁をもつかむ思いなのですから。

その頃がウソのように、今ではすっかり元気を取り戻しました。良くなってからも、少々残っている動作時の痛みや、体調管理のために通院されていて、いつも治療室には笑い声が響き渡っています。「ごめんねえ、うるさくて!」とおっしゃっていますが、個室の治療院なので、遠慮は無用なのです。

ご自宅で犬と猫を飼われていて、同じく猫好きの私たちとは、いつもその話題で盛り上がっています。(最近では体の話もそこそこに、猫の話題に突入する)仕事なのにこんなに楽しくていいのかな?という気持ち。

いいことがあっても悪いことがあっても、思うのは「開業してよかったな」ということ。
ここに治療院を構えるときは、様々な要因(主に資金的なことですが)を考えて、もう少し待った方がいいのではないかと考えていました。ただ、「万全の条件」というのはいつまで待っても現れるものではないので、それなら早い内にチャレンジしてみようと思い、開業を決めました。

明日にも大災害が起こってすべてを失う可能性があります。
治療院が立ちいかなくなる可能性ももちろんゼロではありません。
それならそれで仕方のないことです。ある選択が正しかったか間違っていたかは瞬間瞬間の印象でしかありません。賭けて賭けて賭け続けて、その結果を笑顔で受け止めるだけ。

患者さんたちとはとても不思議な縁で巡り逢っていて「こんなタイミングがあるか!?」という出会いも少なくありません。あの頃「もう少し準備してから」と考えていたら、今の患者さんたちには会えませんでした。

今、この人たちに出会うことができた。
そのことだけで、これから万一治療院をたたむことになってしまっても後悔はしないと言い切れます。

さて、明日はどんな出会いが待っているのでしょうか。