ときどき、通院されている患者さんがお土産を持ってきてくださいます。

ケーキとか、クッキーなどのお菓子が多いのですが、この間はある患者さんが「『南天はり灸治療院』なのに南天がないのはおかしい!」と言って、南天の鉢植えをプレゼントしてくださいました。
(前にあったものは悲しいことに枯らしてしまっていました…Mさんゴメン…)

 

 

嬉しいと同時に、「医療者が贈り物を受け取るのってどうなのよ?」というもう一人の自分のささやき声も聞こえます。

 

私は病院で医療通訳の仕事もしているので、医療機関では患者さんからの贈り物などを受け取ってはいけないことはよく理解しています。

徳洲会病院のように「患者からの贈り物は一切受け取らない」という理念を掲げている病院もあります。

そして、医療通訳の倫理規定でも、患者さんからの贈り物は受け取ってはいけない、と定められています。

 

しかし、この治療院では患者さんからのプレゼントは、ありがたく頂戴しています。

それは、ここでの治療が一対一を原則にしているからです。

何よりも信頼関係が大切だと思っているからです。

 

せっかく荷物になるものを持ってきてもらったのに、「ウチはこういうものは受け取れません」と突き返されるのは、悲しいですよね。

贈り物は、もらったほうはもちろん嬉しいものですが、贈る側にも「相手の喜ぶ顔を見る」という喜びがあります。

少なくとも、私が人にプレゼントをするときには、自分が喜ばせてもらう、という気持ちがあります。

相手が受け取ってくれて「ありがとう」と言ってくれると、自分も心の中で「喜んでくれてありがとう」と思っています。

 

「現金」などはさすがにお断りしますが(持ち帰ることが苦にはならないでしょうし)、ちょっとしたお菓子とかだと、恐縮しつつ、ありがたく受け取ってしまいます。

モノそのものよりも、わざわざ自分のために何かを選んで、わざわざ持ってきてくれることが嬉しいのです。

私が快く受け取ることで、この喜びの円環をきれいに完成させたい、と思います。

 

もちろん、嬉しいのと同時に贈り物をいただいてしまうことに若干の後ろめたさを覚えています。

「あちゃー、悪徳鍼灸師だわ、俺は」なんて思ったりして。

「患者さんからこんなものをいただきましたー!」とブログに書くことも(あまり)ありません。

 

こんなことをつらつらと書いておいてなんですが、みなさんは、本当にお気遣いなく、手ぶらで来てください。

治療は誰に対しても一生懸命、やっていますから。

 

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中国語教室もやってます!

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