ご縁がありまして、武術の稽古に参加させていただくことにしました。

とても小さくて、雰囲気の良い道場です。

武術をやってみようと思った理由はいくつかあります。

 

一つは、生きた人間の体の動きをしっかり把握できるようになりたい、という理由です。

私は鍼灸師ですから、人間の解剖学的構造や、生理学的仕組みのことはひととおり理解していますし、学校で授業などもしています。

しかし、それはあくまでも本の上でわかる構造のことであって、実際に生きて活動している人間の動きのことは、生きた人間とのやり取りの中で身につけていかなければなりません。

 

武術は、昔から人間の体の動きをきわめて細かく観察してきました。

一瞬の間に命のやり取りをするところから生まれてきたものですから、そこには非常に美しい合理性があります。

これを治療に活かすことはできないかと思ったのです。

実際に、活法など、武術の原理を使った治療法などに取り組まれている治療家が数多くいます。

一朝一夕で身につくものではありませんが、人間は体をどう動かしているのか、ということを、アタマだけではなく、自分の身をもって体得したいと考えたのです。

ただ、怪我も怖いですし、乱取りをしたりといった試合的なものは行わないでおこうと思っています。

(大人になると、こういうリスクを考えざるを得なくなるのがさびしいですね)

そういう考えを尊重してくれる道場なのです。

 

もうひとつは、単純に健康づくりのため、です。

私は歩くことは好きで、散歩もよくしますが、やはりそれだけでは体力の低下はいかんともしがたい…

 

ということで、健康づくりの一環として武術を取り入れようと思ったのです。

 

一応、高校のときには柔道部に入っていまして、二段まで取ったのですが、それももうずーーっと前の話。

「生兵法」というのはこういうもののことをいうのでしょう。経験者づらをしていると大けがをします。

 

ですから、まったくのイチから教えを受けて、さらに治療の世界を深めていくつもりです。