当院では、緑内障、ドライアイ、中心性網脈絡膜症、糖尿病網膜症など、眼科疾患でお悩みの患者さんが多数いらっしゃっています。

肩や腰の痛みで来院されて、「実は眼も…」という風に、鍼が眼科疾患に有効であることを後で知られる患者さんもおられます。

眼球というのは他の器官にはない特徴がたくさんあります。

その一つは、眼球の大部分は光を通す通路として存在していて、血管や筋肉は周辺に存在する、ということです。

目の解剖図を見てみると、その内部のほとんどが、「硝子体(しょうしたい)」という透明なボールであることがわかります。ここに光が通って、モノが見えるわけです。

eyeball

(この画像の水色の部分が、硝子体)

目は光を通すレンズの役割を果たしているので、必ず透明でなければなりません。

ですから、硝子体の中には栄養や酸素を送るための血管を配置することができません。私たちの部屋の中に太い水道管があると邪魔ですよね? 生きるためには必要なものですが、壁や床下に埋めてしまっている、それと同じです。

血管はとても細いものが眼球の周りに分布することになります。その分、糖尿病やストレスなどによって、循環の障害が起こりやすくなってしまいます。

先ほど上に挙げた疾患、どれも眼球の循環障害が原因となるものばかりです。

そして、鍼灸は皮膚を刺激することによって、眼球の循環を改善させられることがわかっています。その効果を利用して、症状の進行をくいとめることができます。

痛みも少なく、安全に受けられる鍼灸治療がお役に立てる分野であるといえるでしょう。