最近、膝の痛みの治療をさせて頂くようになった方。正座をすることができなくなっていて、職業柄、とても困っておられました。

整形外科で診てもらったところ、「昔運動していたましたか?」と聞かれて「していた」と答えると「軟骨がすり減っているからだ」と言われたそうな。ずいぶん雑な説明。

運動が将来膝を壊すのであれば、スポーツなどという体に悪いことは即刻やめなければなりませんし、体育は全国の学校で廃止して、未成年者の運動は法律で禁止、ランニングシューズやバット、ラケット、ボールなどのあらゆるスポーツ用品には30%以上の面積を使って「運動は、あなたにとって膝痛の危険性を高めます。疫学的な推計によると、運動経験者は膝痛により日常生活に支障をきたす危険性が運動未経験者に比べて約1.7倍高くなります」と表示することを義務付けた方がいいと思います。オリンピックも返上しましょう。100メートル走なんて、タバコ早吸い競争みたいなものです。

もし、これを「運動はしていない」と答えていたら、「運動不足です」と言われていたのではないかというイジワルな気持ちが頭をもたげてきます。

とまあ、イヤミのひとつでも言いたくなりますが、いつものことなので、もくもくと筋肉を治療していきます。治療後はかなり膝が曲げられるようになっていました。痛みもやわらいでいます。この方は痛みが出始めてかなり時間が経っているので、1回で完全回復とはいきませんが、この調子でいけば生活に支障はなくなっていくでしょう。

治療では「軟骨」や「骨」には全く触れません。それにもかかわらず、足は大幅に楽になります。そもそも、軟骨や骨に痛みを感じる神経はありません。

痛みに軟骨や骨は関係ない、と考える方が合理的だと思うのですが、いかがでしょうか。