世界では18歳以下の子どもの20〜35%が、頭痛、腹痛、腰痛、筋肉や骨の痛み、脊柱側弯症、白血病、スポーツでのケガ、クローン病などによって慢性的な痛みに悩まされているといわれています。

米シカゴのRush University Medical Center(ラッシュ大学 医療センター)の研究チームが、小児の慢性痛に鍼が効果的だったという結果を発表しました。

7歳から20歳までの慢性痛患者55人に30分の鍼治療を施したところ、8回1クールの治療で、全員が大幅に苦痛が軽減し、治療の初期段階でかなりの改善があったと回答しました。

被験者は、毎回の治療で改善を感じたと回答しました。このほか、感情的、社会的、学校での問題が減り、全体的な幸福感を覚えていると報告されています。これについては、被験者の保護者による裏付けもありました。

論文の執筆者の一人で、同センターの小児腫瘍医であるPaul Kent氏は、「鍼は治療の選択肢として驚異的だ。とくに、鎌状赤血球貧血やがんなどによる痛みと向き合わなければならない患者に適している。その上、不安や鬱を和らげることもできる」と述べています。

 

[コメント] 

当院でも就学前の幼児、小学生、中学生の患者さんを診ています。子どもは言語表現が発達段階にありますので、自分の体に起こっている異常、不快感を上手く表現できないことがあります。体にかかるストレスが原因で、感情的にも不安定になることがあります。

当院では触診によって問題の所在を直接「皮膚に聞く」ことにより、的確な場所と刺激量による治療を行っています。小児への治療では主にローラー鍼という「刺さない鍼」を使用します。

元記事

Acupuncture can treat chronic pain in children: study