パーキンソン病(パーキンソン症候群)は、ドーパミンの代謝異常により、大脳の中心部にある黒質、線条体などの障害だといわれています。
錐体外路障害を特徴とする、原因不明の疾患です。

錐体路障害とは、体は動くものの、正確な動作を行うための微調整が上手くいかず、手が震える振戦(しんせん)などの不随意運動が起こる症状のことをいいます。

振戦の他にも、筋肉が固まって、関節がスムーズに曲がらなくなったり、歩行が自分で止められなくなるといった特徴があります。

現代の医療をもってしても対処の難しい疾患ですが、反応点治療では、内耳、つまり平衡感覚への治療を重点的に行います。

触診によって耳の周囲の反応を探り、ピンポイントでの刺激を与えていきます。
通常であれば、手足の動きや歩行は、視覚や平衡感覚によって正常を保つようコントロールされています。

健康な人であれば、その微調整はすべて脳が勝手に行ってくれるので、意識に上ることはありません。

しかし、平衡感覚を司る内耳に小さな炎症が起こるなどして、その部分がうまく機能しなくなれば、正常な運動ができなくなってしまいます。

パーキンソン病は脳の障害であるため、残念ながら鍼灸治療によってこれを完全に取り除くことはできませんが、手の震え、歩行障害といった、実生活に深刻な不便をもたらす症状を改善させることができます。

また、パーキンソン病は、表情の変化が乏しくなる「仮面様顔貌」を特徴の一つとしますが、治療によって上手く物がつかめる、歩きやすくなるといった目に見える効果から希望が生まれるのでしょうか、固くなった表情が回復してくるケースも見られます。