頻尿、尿漏れに鍼灸が効果的であることは、あまり知られていないようです。

腎臓で作られた尿は、尿管と呼ばれる細い管を下って、膀胱に貯めこまれます。

尿が一定量(大人で500cc程度)たまると、膀胱の筋肉が収縮して尿を外へ押し出そうとします。

頻尿とは、この膀胱が何らかの原因によって過敏になり、頻繁に収縮するようになったために起こるものと考えられます。目がムズムズするとき、まぶたがぴくぴく動いたりしませんか。あれと同じと考えるとわかりやすいでしょう。

この「何らかの原因」の筆頭として挙げられるのは、炎症です。

症状が進行すると、「膀胱炎」として診断がつき、薬を飲んだりしなければなりませんが、

膀胱に限らず、組織片や最近によって、体の器官は常に炎症と隣合わせの状態にあります。

自覚症状が出ずとも、粘膜に小さいキズがついていった結果、膀胱過敏を引き起こします。

鍼灸治療では、脊髄を介してこの膀胱につながっている皮膚表面に刺激を加え、炎症の緩和を図ります。

「年を取ればトイレが近くなるから仕方ない」のではなく、そこには長年の生活で積み重なった原因が隠されているのでしょう。

トイレの問題はなかなか人にも言えませんし、自分でも対処法がわからずあきらめてしまいがちですが、鍼灸治療はもちろん、自分でケアを行う方法もありますので、決して「仕方ない」病気ではないのです。

肩こり、腰痛といった痛みの疾患はもちろんですが、風邪などの呼吸器系、心臓疾患、眼科疾患、耳鼻咽喉科疾患、そして泌尿器系疾患など、オールラウンドの治療が行えるのが鍼灸の力です。