先週は、顎や口周辺の痛み、だるさを訴える患者さんの治療が続きました。

元々歯の治療も受けられていて、歯科医院では、「歯はきれいに治っているのに、なぜ痛みが出るのかわからない」と言われ、手の施しようがないと言われたという方もいます。「顎関節症」と診断されることもあるかもしれませんね。

 

お顔の状態をみてみると、歯の痛みや歯茎炎症によって、筋肉の緊張が起こっているようでした。患者さんの訴える痛みが,神経に触れるようなズキズキした鋭い痛みではなく、引っ張られるようなだるい痛みだというのも、痛みの原因が筋肉にあることを物語っています。

 

この場合、ターゲットにするのは、こめかみから耳の周辺に広がる「側頭筋」、アゴ周辺の「咬筋」、そして咀嚼筋の一つである「外/内側翼突筋」です。人によっては頭痛の症状も現れることがあるため、首や後頭部の筋肉の治療も忘れてはいけません。それぞれの筋肉の状態を確かめつつ、鍼を打っていくと、やはり手応えがあります。

 

数日後、もう一度来院して頂くと、痛みはかなり引いたとのことでした。

鍼治療は、痛みの症状は主に筋肉をターゲットにして行います。いちばん大きな痛みが引いていくと、今までは気になっていなかった別の痛みが顔を出すこともあります。いずれも問題のある筋肉を見いだして、適切なポイントに施術していけば、痛みの問題は解決します。

骨や軟骨が痛みの原因になっていることは稀で、ほとんどは筋肉の問題です。骨には痛みを感じるセンサー(受容器)が少ないためです。 

病院でなかなか解決しない問題も、鍼なら比較的容易に解決することが多くあります。私たちは、そんなスキマに落ち込んでしまった人たちの力になる仕事をしています。