別に鍼灸師が魚をさばいても不思議でも何でもないけれど。

小さい頃から魚が好きだ。見るのと、食べるのが。釣ることにはあまり興味がない。

 

最近は仕事の合間に、魚のさばき方を解説した動画をよく鑑賞している。

 

プロの料理人が妖しく輝く包丁を舞わせる様子や、美しい流線型の魚の姿にほれぼれとしてしまう。(魚にとっては大迷惑な事態だけれど)。

余計なセリフも入らず、黙々と作業が進むので、テレビを見るよりよほど楽しいし気分転換になる。テレビは自宅にも職場にもない。

 

僕の父はちょっとした料理マニアで、休みの日には明石の魚の棚などで魚を丸ごと一尾買ってきて、刺身にして出してくれた。僕自身は料理にはそこまで興味はなかったけれど、父のそんな姿を見ていたのと、レストランのバイトで調理補助もしていたので、料理をすること自体にはそれほど抵抗はない。

 

魚さばき動画を見ているうちに、自分でもできるのではないかという気になってきたので、先日、父とともに魚屋に行って鯛を購い、さばき方を伝授して頂いた。

動画でイメージトレーニングをしているので余裕だろうと踏んでいた、というのは嘘で、きっと動画のようにサクサクさばくことはできないと覚悟していたが、案に違わずなかなかに大変な作業だった。

力加減がよくわからないし、骨は硬いし、片付けは大変だし、ということで、父への尊敬の念が湧いてきた次第。

出刃包丁と刺身包丁まで頂戴してしまった。鍼灸師は手が命だから、ケガもしないように注意せねば。