めまいの兆候を皮膚から読み取る

今日は、反応点治療研究会の実技講習会でした。年間5回開催のうちの4回目、いよいよ2015年も終わりに近づいてきたことを感じます。

私が担当した受講生は2人。1人は講習会にすでに数回出席し、ある程度の技術を習得した中級者の方、もう1人は、今日がまったく初めての初心者の方でした。

全部で3時間ある実技の時間、交代でベッドに寝て、反応点を確認しながら模擬治療の形で練習を進めていきます。中級者の方は勤め先の治療院で、ある程度鍼を自由に打たせてもらっているものの、いつも時間がなくて流れ作業がちになってしまうということなので、一箇所の反応点にこだわって、100%の回復度にしてみることをテーマに練習しました。

日常の業務の中で、つい忙しさに任せておざなりになってしまう部分であえて立ち止まり、あらためて触診の仕方をおさらいすることで、今後の研鑽に生かして頂きたいと思います。

もう一人の初心者の方には、鍼を打つ前の皮膚と、鍼を打った後の皮膚とを触り分けて、皮膚の感触の変化を感じ分けるトレーニングをしてもらいました。最初は頭上にたくさんの「?」が浮かんでいるのが見えましたが、1時間もしないうちにコツを飲み込んでいったようで、軽快に鍼を打っておられました。

皮膚の状態を細かく確認することで治療の効果を確かめられるのが、反応点治療の大きな特徴です。患者さんの主観の入らない「自律神経反射による皮膚の変化」という指標を自身の中に確立することによって、「効きました」「良くなりました」(あるいはその逆)といった患者さんの言葉に惑わされずに治療の効果を確かめ、治癒への道筋を示すことができます。

反応点治療を行っている治療院を訪れたことのある患者さんなら、自分が話していない主訴以外のことについても治療師がコメントしてきたという経験がおありなのではないかと思います。

体のことで自分で意識できるのはほんのわずか、本当に氷山の一角です。それでも、細かな体の変化に合わせて、皮膚は絶えずその様子を変えています。

体からの声に耳を澄ませ、患者さん本人も意識できない部分に(こそ)治療の手を伸ばせるのが、反応点の治療家です。

今日担当させて頂いたお二人が、今後も楽しく勉強、練習を続けられることを祈っています。